金沢には、ぶりなどの魚をかぶらに挟んで発酵させる「かぶら寿し」や猛毒のふぐの卵巣をぬか漬けにして発酵の力で毒を消した「ふぐの子」など、発酵を用いた食品がたくさんあります。最近では、金沢市民定番の鍋の元「とり野菜みそ」も県外から人気を集めています。
発酵食品は健康や美容に様々な効果があって、昔から日常の中で自然と使っている発酵調味料もあります。今回は、お土産として、自分自身が使う用としても使える、地元金沢の発酵調味料を紹介していきます！

1.福光屋「純米本味醂 福みりん 三年熟成」

福光屋は寛政2年(1625年)から、城下町金沢で長く続く老舗の酒蔵です。「純米本味醂 福みりん 三年熟成」は福光屋の米焼酎を使って、発酵熟成させたこだわりの調味料。
みりんはお肉やお魚の臭み取り、煮物などに甘味を加える時など、主に料理に使う発酵調味料の一種。しかし、福光屋の「純米本味醂 福みりん 三年熟成」はお砂糖は入っていませんが、甘味がまろやかで、深みがあるため、料理以外の使い方もおすすめ！
私自身、料理が苦手なため、デザートのアクセントとして楽しんでいます。アルコールが平気であれば、バニラアイスにそのままかけて食べるのがおすすめ。また、そのまま飲むことができ、牛乳などと混ぜてカクテル風としても楽しめます。
ほかにも、酸味強めのりんごを「純米本味醂 福みりん 三年熟成」で煮込み、それをヨーグルトやパンと一緒に食べるのもおすすめ！
金沢を代表する酒蔵が作った本物のみりんをぜひ、様々なアレンジをして楽しんでみてください。

2.今川酢造「金沢の老舗蔵がつくった純米酢」

今川酢造は、金沢の野町で大正12年(1923年)から続く歴史のある酢造です。日本では数少ない、タンクでゆっくり発酵する天然醸造法(静置醗酵法)で製造。お酒から手間暇をかけてゆっくりと造るため時間がかかります。時間をかけてゆっくりと発酵して作ったお酢は、とげとげしい酸味がないまろやかな味わいなので、ドリンクにして飲むのもおすすめ！
特に、今川酢造の純米酢にはちみつと炭酸を好きな分量で混ぜて作るドリンクがおすすめです。ほかにも、サラダに塩とブラックペッパーを振り、純米酢をかけて食べてみてください！

3.ヤマト醬油味噌「YAMATO 玄米甘糀 -特濃- スタンドパック」

ヤマト醤油味噌は金沢の港町にある醤油と味噌の蔵。醤油をはじめとした、幅広い種類の発酵調味料を作っていて、その中でも、紹介するのは「YAMATO 玄米甘糀 -特濃- スタンドパック」。甘味が強く、みたらし団子や米飴のような素朴な味わいが楽しめます。
甘酒は2種類あることをご存知ですか？酒粕でつくる甘酒とお米と麴でつくる甘糀を使った甘酒の2種類があります。甘糀はアルコールを含まないことに加え、砂糖を加えていないのに、自然な甘さが感じられる発酵食品です。
冬は温めた豆乳に「YAMATO 玄米甘糀 -特濃- スタンドパック」と少しの生姜を入れて飲むのもおすすめです！夏場は少し凍らせて、シャーベットとして試してみてください。
自然な甘味を活かして、砂糖の代わりとして料理などにも使えるので、買ってみてください。

4.福光屋「 純米吟醸 酒粕」

最後にまた、金沢の酒蔵「福光屋」の酒粕を紹介します。酒粕は板状で使うときには溶かす必要があるので、ペースト状になった福正宗の「純米吟醸 酒粕」が便利です。
和食に使うことが多い酒粕ですが、シチューやディップなどの洋食にも使えます。シチューを作る際は、加熱で酒粕のアルコール分が飛ぶので、お酒が苦手な方も気軽に作れる料理。味がより濃厚に感じられることに加え、酒粕には整腸作用や体を温める効果もあるのでおすすめです。
また、量も多いので、食べきれない時は手に塗り、使い捨ての手袋でハンドパックをすることもできますので、料理以外にも使えます。
使い道もさまざまですので、金沢のお土産として、ぜひ買ってみてください。

5.まとめ

金沢は、野町や大野町といった地域で発酵した調味料を作る場所がたくさんあります。調味料を中心とした金沢の発酵食品を紹介してきましたが、調味料以外にもたくさんの発酵食品が金沢にあります。
健康そして、美容にとても良いので、お土産はもちろんのこと、日常使いとして買って使ってみてください。

秋山アレックス

Kaname Inn Tatemachi フロントスタッフ カフェ巡りが好きな人間。