文化と芸術の「本多の森」で楽しめる魅力あふれるスポット

本多の森は、前田家に仕えていた家臣、本多家が有していた広大な地の大部分を占めるエリアです。現在は本多の森公園として市民に愛されており、夏や秋を中心に屋台が並ぶイベントが多数開催。タイミングが良ければプロジェクションマッピングも楽しめます。
そんな本多の森ですが、国宝が展示されている石川県立美術館や国立工芸館などがあり、工芸王国とも言われる石川県の工芸品が楽しめます。他にも石川県立能楽堂など、伝統芸能も堪能できるので、金沢の歴史を感じたい方におすすめのエリアです!
1.国立工芸館
2.石川県立美術館
3.石川県立歴史博物館&加賀本多家博物館
4.石川県立能楽堂
5.歴史の小径、美術の小径、緑の小径
6.文化の森おでかけパス
7.最後に
1.国立工芸館

国立工芸館は、2020年に移転オープンした、近現代の工芸を中心に、工業デザインやグラフィックなどのデザイン作品を合わせて約4,000点を収蔵する日本海側初の国立美術館。展示品は定期的に変わるため、行く度に違う作品を楽しむことができます。
国立工芸館の一番の魅力はなんといっても工芸作品ですが、建物にもぜひ注目してほしいです。国立工芸館の建物は、明治期に建てられた2つの旧陸軍洋風建築で、国の登録有形文化財にも登録されています。歴史を感じつつ、館内の装飾を楽しみながら工芸品を見て回るのがおすすめです!
2.石川県立美術館

石川県立美術館は、主に石川県にゆかりのある作家の作品が収蔵展示されています。国宝や重要文化財も多数収蔵しているので、歴史ある工芸作品を見たい方にはおすすめの美術館。その中でも、石川県立美術館に訪れたら必ず見ておきたい作品が、国宝の「色絵雉香炉」です。雉がまるでいまに動き出しそうなくらいリアルかつ引き込まれるような美しさ。工芸好きならば、これだけを見るために金沢に来る価値のある作品です。
3.石川県立歴史博物館&加賀本多家博物館

いしかわ赤レンガミュージアムの愛称で親しまれている石川県立歴史博物館と加賀本多家博物館。石川県立歴史博物館はその名の通り、石川県の歴史について学べる博物館。加賀本多家博物館はこの本多の森エリアの土地を所有していた本多家についての博物館です。
旧陸軍の兵器倉庫だったものを、金沢美術工芸大学を経て、再生した建物も見どころのひとつです。
4.石川県立能楽堂

金沢の伝統芸能の宝生流能楽「加賀宝生」が楽しめる能楽堂。舞台やお稽古がない時間帯などは見学をすることもできます。舞台奥に描かれた大きな松の木が見どころのひとつで、個人見学では舞台に上がることできませんが、加賀宝生の舞台をじっくりと観察することができます。
また、定期公演に加え、気軽に観能できる観能の夕べを毎年の冬と夏に開催しています。公演によって、アフタートークなどもあり、加賀宝生を目いっぱい楽しみたい方はぜひ、タイミングを狙って、観能を楽しんでみてください!
5.歴史の小径、美術の小径、緑の小径

街中とは思えない静けさと鳥のさえずりが聞こえる小径は、都会の謙遜から外れた朝の散歩を楽しみたい方におすすめです。美術の小径は金沢市立中村美術館から森の中に入っていく小径。さらに奥に進むと滝の音が聞こえ、その滝の音についていくと少しきつめの坂になっている小径が歴史の小径です。
緑の小径は金沢市立中村美術館の裏側の小径。小さな公園を通り過ぎると、コンクリート壁にあたります。隙間に入ると鈴木大拙館の水鏡の庭が現れます。
この3つの小径は、静かな場所をゆっくりと楽しみたい方におすすめです!
石川県金沢市本多町3丁目2−6 Map | |
Kaname Inn Tatemachiからは、徒歩で約13分 |
6.文化の森おでかけパス
今回紹介した場所を一通り見て回りたい方には、文化の森おでかけパスの購入がおすすめです。国立工芸館、石川県立美術館、石川県立博物館は無料に。加賀本多家博物館は割引が受けられて、便利です。2日間使えるパスなので、金沢城公園や長町武家屋敷周辺の一部施設も無料になるので、興味あればぜひ買ってみてください。
7.最後に
いかがでしたでしょうか?台地の下にある、兼六園や21世紀美術館などをメインに観光する方が多いです。しかし、坂を上がった本多の森エリアで金沢の文化や芸術を堪能できる施設がたくさん。本多の森周辺にも、鈴木大拙館や金沢神社、成巽閣といった金沢をさらに感じるスポットもたくさんありますので、文化の森おでかけパスを屈指しながら金沢の観光をしてみてください。

Kaname Inn Tatemachi フロントスタッフ カフェ巡りが好きな人間。