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醤油と味噌の街「大野町」新たな金沢を発見してみませんか?

13.07.2024

歴史的な街並みに隠れた新たな魅力 金沢の中心地から離れて、のどかな大野町をぶらり散策しませんか?
大野町は…
金沢中心部から約8kmに位置する歴史ある港町。
明治・大正時代の古き良き建物がたたずみ、どこか懐かしい風景を楽しめる町。

石川県には日本三大名山の霊峰白山があり、白山は世界有数の豪雪地帯。
白山から流れる伏流水は、硬度が低い軟水の水であることなどを理由に、発酵に適しています。そのため、白山のふもとでは昔から酒造りが盛んに行われてきました。しかし、白山伏流水の恩恵はそれだけではありません。実は、この伏流水はしょうゆ醸造にも最適なのです。石川県でしょうゆ醸造が盛んに行われてきたのは大野町です。

江戸時代の金沢は全国でも屈指の大都市でした。尾山城下(現金沢城下)は一大消費地として栄え、加賀藩は産業としてのしょうゆ醸造を積極的に進めました。大野の醤油産業「大野醤油」は日本の五大生産地の一つと言われるようになり、加賀百万石の城下町である金沢で、その味覚を支え続けました。

このような歴史ある大野町ですが、近年、古い町家や醤油蔵、芋蔵をリノベーションしたカフェやギャラリーが次々と誕生しており、歴史的な街並みを守りながら、新しい息吹を感じる町として注目されています。

大野町にあるヤマト糀パークでは、発酵食品について学んだり、体験をしながらヤマト醤油味噌の歴史を感じることができる施設です。

醤油・味噌・甘酒の商品ルーム「ひしほ蔵」では、醤油やだしの試飲ができ、同じ醤油でも商品によって味が全然違うことに驚かされます。

実際に、昔からほとんど味の変わっていない「ヤマト醤油 上級」、醤油作りのプロセスを二度繰り返して造る「二度仕込み醤油」、寿司を食べることに特化した「寿司醤油」をの食べ比べてみました。
刺身と寿司に購入した醤油を使って試してみたところ、刺身にはしっかりとした旨みのある「二度仕込み醤油」が、寿司には酢飯との相性が抜群でネタの味を際立たせる「寿司醤油」が個人的には最も美味しく感じられました。
これらの醤油はどれも長年地元の人々に愛されてきた濃甘口の醤油ですが、それぞれに特徴があり、同じ生魚を使う刺身や寿司でもこんなに違うものかと驚くほどです。
ぜひ一度、「糀パーク」に足を運び、色々な醤油の体験をしてみてはいかがでしょうか。

– ヤマト糀パーク –
  石川県金沢市大野町4丁目イ170 Map
  076-268-5289
  Kaname Inn Tatemachiからは、車で約3o分
バスは片町バス停から[61][63]番バスで約40分乗車
大野もしくは、大野港で下車後、徒歩約5分
  詳細はホームページ

 

ゲストライター