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ただの通過点ではない!石川の玄関口「金沢駅」で感じる建築美と伝統工芸

08.07.2024


駅は目的までの通過点だと思っていませんか?ほとんどの駅はそうかもしれませんが、金沢駅はただの通過点ではない、金沢のみならず石川県の魅力がぎゅっと詰まった、他にはない駅です。
工芸王国石川をとことん感じられる金沢駅の魅力を紹介していきます!

 目次
1.「もてなしドーム」と「鼓門」
2.ちりばめられた伝統
3.金沢駅と水流

 

1.「もてなしドーム」と「鼓門」


金沢駅といえばの景色!金沢駅を出てすぐに現れるもてなしドームと鼓門は、金沢の玄関口にして、代表的な観光地でもあります。
もてなしドームは、1年の3分の1が雨の金沢を訪れる人に、傘を差し出すイメージで作られました。およそ3,000枚ものガラスが並べられたもてなしドームは、雨の日の傘にもなるが、ガラス越しから見る晴天の青空はさわやかでとても美しい景色を見せてくれます。
一方で、鼓門は金沢を代表するランドマークのひとつです。高さ13.7メートルもある鼓門は、石川県の伝統芸能「加賀宝生能」で使われる鼓をイメージして建造。また、夜になるとライトアップが行われ、金沢の伝統食である加賀五彩に彩られます。平日は一色のみだが、土日祝日は2分間ずつ色が変化し、加賀五彩の5色すべてを楽しむことができるので、見るなら週末がおすすめ!


2.ちりばめられた伝統

金沢駅は、何気ないところにも伝統工芸があります!金沢駅には、柱や壁など、様々な場所に伝統工芸品が飾られていて、新幹線や電車に乗る前に伝統工芸探しをしてみてはいかが?
駅コンコース内の柱に九谷焼や山中漆器をはじめとした有名作家の作品。みどりの窓口のすぐ前には大樋焼など、コンコース周辺は主に焼き物や塗り物の作品が並びます。
中2階のホーム待合室「百工の間」では、無数の窓が空いており、そこを覗いてみると、加賀毛針や加賀八幡起き上がり人形などの作品があります。ホームの柱には金箔、ホームドアには加賀五彩の色で塗られていて、帰るまで金沢を満喫することができます。
ちょっと時間が空いた!と思ったら、ぜひ金沢駅の細部に注目し、最後の金沢土産を目に焼き付けておいてください!


3.金沢駅の水流

金沢駅を歩くと、曲水や滝、噴水など、水があるスポットをたくさん見かけることができます。これも金沢を感じることができるおもてなしのひとつ。金沢は辰巳用水や大野用水などをはじめとした用水路が多く、その用水の水を使用したのが、金沢駅の曲水や滝なんです。
特に、鼓門向かいにある噴水をぜひ見て欲しい。小さい噴水で”金沢”の文字が表現されていて、それがちょっとかわいらしい雰囲気があります。
他にもいたるところに水が流れていて、用水にもぜひ注目してみてはいかがでしょうか?


4.最後に

駅というと、ただの通過点やお買い物する場所をイメージする人が多いかもしれません。しかし、金沢駅は他の駅と一味違うことを味わうことができます!ぜひ、通過点として過ぎるだけではなく、こだわりにこだわった建築美。そして、工芸王国石川をしつこいくらい表した、他にはない金沢駅を堪能してみてください!

– 金沢駅 –
  石川県金沢市木ノ新保町1-1 Map
  Kaname Inn Tatemachiからは、片町バス停よりバスで終点金沢駅まで約10分

 

秋山アレックス
秋山アレックス

Kaname Inn Tatemachi フロントスタッフ カフェ巡りが好きな人間。